炭素系熱伝導性複合材料
TIM(Thermal Interface Material)はバインダー樹脂に種々の熱伝導材料からなるフィラーを加えた材料が多く提案されていますが、フィラーとして炭素を用いた出願を取り上げます。炭素は不定形の粉末、粒子... もっと見る
※税別価格:180,000円
サマリー
TIM(Thermal Interface Material)はバインダー樹脂に種々の熱伝導材料からなるフィラーを加えた材料が多く提案されていますが、フィラーとして炭素を用いた出願を取り上げます。炭素は不定形の粉末、粒子のほかにグラファイトの面内方向および炭素繊維の繊維方向のように非常に高い熱伝導率を有効利用する配向技術も特徴的です。
■調査対象技術
本書では、TIMおよびTIMを含む放熱部材であって、熱伝導フィラーとして炭素系材料を用いた場合を調査対象とします。炭素の持つ特徴である熱伝導率の異方性を中心に分類しました。
炭素系材料を含まず、炭素系材料以外の熱伝導性無機材料、金属材料等をフィラーとして用いたTIMはノイズとします。また、熱伝導を意識せず、直接放熱板あるいはヒートシンクとして炭素系材料を用いている場合もノイズとします。また、高熱伝導体であっても成形体や函体等はノイズとします。
■技術と企業の全体像を俯瞰できるダイナミックマップ
本ダイナミックマップは、タイトルテーマ技術に関する特許情報の調査結果を、技術分類ごとに分けた技術側と出願上位10社までの企業側の2軸から閲覧することができる電子版特許調査報告書です。『技術側』では出願件数推移グラフや技術の企業シェア等を掲載し、『企業側』では出願内容を技術分類ごとに分けたレーダーチャートや発明者リスト、共同出願人リスト等を掲載しています。
特許調査、技術動向把握、事業経営企画のための特許調査資料としてご利用ください。
目次
◇炭素系材料単独
素系材料をバインダー等のマトリクス材料を使用せずに、蒸着、スパッタ、前駆体からの炭素化等により単独または基板への膜形成によって熱伝導体とする特許情報を取り上げます。
◇粉末や不定形体粒子
バインダー樹脂とフィラーとして炭素粉末や膨張黒鉛等の異方性を利用しない粒子状態の炭素系材料を用いたことに特徴がある特許情報を取り上げます。金属粒子あるいは高熱伝導性の無機粒子等との混合フィラーの場合も含みます。
◇グラファイトフィラー
鱗片状グラファイト等熱伝導性に異方性を有する炭素系材料のをフィラーとして用いることに特徴がある特許情報を取り上げます。特に、膜面に垂直方向に配向させて高熱伝導性を利用する場合も含みます。
◇炭素繊維
繊維方向に高熱伝導性を有する炭素繊維をフィラーとすることに特徴がある特許情報を取り上げます。炭素繊維のほかにカーボンナノチューブも含みます。繊維を配向させた場合も含みます。
◇その他
上記分類に当てはまらない炭素系材料を用いたTIMに関する特許情報を取り上げます。
◇参考情報
TIMあるいは熱伝導シート等の用途や熱伝導機能の記載がなく、放熱機能あるいは放熱素子の記載があり、熱伝導性も利用していることに特徴がある特許情報を取り上げます。熱伝導性については不明確であるが電子部品からの熱を放熱している場合も含みます。
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