SBDの発行する「UXベンチマーク評価」レポートシリーズはインフォテイメント、ADAS、デジタルキー、VPAなどのHMIのUXや利便性を実車評価しています。このレポートではテスラ モデルSプレイドを対象に評価しています。

車両への採用技術が増加する中、搭載システムをユーザーがどのように評価しているかを理解しておくことが非常に重要です。

車内UX（ユーザーエクスペリエンス）はブランドの差別化において重要な要素であるだけでなく、長期的な顧客ロイヤルティの確立にも影響を及ぼします。

今回SBD AutomotiveではTesla Model S Plaidのユーザーエクスペリエンス（UX）評価を実施しました。

2012年の発売以来初となる大幅なアップデートであり、車載UXの強化と拡張を目的とした様々な新技術が提供されています。また、新たなModel Sの最も印象的な特徴として、ヨーク型ステアリングホイールの採用があります。

今回の評価では、Teslaの最新のHMIおよびインフォテイメントシステムは、ユーザーの高い満足度が得られる要素が多数ある一方で、いくつかの課題も見られました。Model Sの新たなHMIを効果的かつ安全に使用するためには、ユーザーが使用法について十分な知識を得て使い慣れるまでに時間がかかる可能性があります。

今回HMIに加えられた変更は、従来の制御方法を踏襲しているものも、新たに採用されたものも混在しています。例えば、ウィンカーはレバーを廃止しがステアリング上に設定されたタッチセンサ式ボタンで操作します。左折時は下、右折時は上、という操作概念はレバーと同様であるものの、ユーザーは直感的に使用することが難しく、意図せず作動させてしまうことなどにより、ユーザーの混乱やディトラクションを招く可能性があります。

Tesla Model S Plaid - UXベンチマーク評価
（Tesla Model S Plaid - In-car HMI UX Evaluation & Benchmarking）

• レポート番号：635(21c)
• 対象市場：グローバル
• レポート発行頻度：年間8車種(シリーズtotal）
• レポート形態：PDF+Power Point
• ページ数：150+

多数の要素に変更があり、全体的にHMIは複雑化

Teslaの最新HMIおよび車載インフォテイメントシステムは、現時点のTeslaの戦略と自動車インフォテイメント分野の両面において非常に重要な変更が多数加えられている。

変更後のModel S機能は概ね旧Teslaコックピットソリューションと同様のスタイルおよび手法を採用しているが、シンプルですっきりしたデザインを目指しながら、主要なハイテク機能に必要な機能性は可能な限り維持する戦略が窺える。ただし、最新のHMIはユーザーにとって非常に覚えにくく、慣れるのに大きな苦労を強いられる可能性もある。

本書では、Tesla Model SのADAS、インフォテイメント、ナビ、音声認識、コネクテッド機能のプラス面、マイナス面を詳細に分析する。

UXベンチマーク評価シリーズ
本レポートシリーズでは、インフォテイメント、ADAS、デジタルキー、VPAなどのHMIのUXや利便性を実車評価する。（モデルによっては全ての評価項目を備えているわけではない。）

2021年度の評価対象車種/システム：

（※ 対象車種は状況により変更となる場合がある）

1. メルセデス・ベンツSクラス
2. CUPRA Formentor
3. テスラモデルS　※本レポート
4. ヒュンダイ IONIQ 5
5. レクサスLS
6. BMW iX/i4
7. キャデラックエスカレード
8. NIO ES8

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