SBDの発行する「UXベンチマーク評価」レポートシリーズはインフォテイメント、ADAS、デジタルキー、VPAなどのHMIのUXや利便性を実車評価しています。このレポートではクプラフォーメンターを対象に評価しています。

車両への採用技術が増加する中、搭載システムをユーザーがどのように評価しているかを理解しておくことが非常に重要です。車内UX（ユーザーエクスペリエンス）はブランドの差別化において重要な要素であるだけでなく、長期的な顧客ロイヤルティの確立にも影響を及ぼします。

今回SBD AutomotiveではCUPRA Formentorのユーザーエクスペリエンス（UX）評価を実施しました。

SEAT子会社であるCUPRAの新型SUVは、インフォテイメントシステムのUXを合理化することを目的としたテクノロジーをキャビン内に複数備えています。12.0インチのセンターディスプレイタッチスクリーンに加え、カスタマイズ可能なデジタルコックピットを搭載しており、ユーザーは10.3インチのメーターパネルの表示をパーソナライズすることが可能です。

また、ワイヤレスのApple CarPlayおよびAndroid Autoは、統合されたApple MusicおよびTidalアプリと共に提供されます。音声認識はVWのネイティブソリューションによって提供されており、Alexaアプリのインストールも可能です。

ただし実装面においては、システム全体の安定性だけでなく、HVACやナビコネクティビティ、音声認識などの領域に影響を与え得る課題が散見されました。全体的に同ソリューションは期待を大幅に下回る評価となり、車両オーナーに深刻な不満を抱かせかねません。

CUPRA Formentor - UXベンチマーク評価
（CUPRA Formentor - In-car HMI UX Evaluation & Benchmarking）

• レポート番号：635(21b)
• 対象市場：グローバル
• レポート発行頻度：年間8車種(シリーズtotal）
• レポート形態：PDF+Power Point
• ページ数：160+

簡素な機能に限られ「Wowファクター」は少なく、安定性に大きな課題

SBDが実施した評価では、CUPRA Formentorのインフォテイメントシステムには、極めて重要度の高いユーザビリティ面の課題が多く見られた。

全体として、機能面ではユーザーが求める基礎的な基準を満たしている点が多い一方で、システムの安定性と性能の問題および魅力的機能が欠如していることにより、このソリューションの全体的なユーザーエクスペリエンスに深刻な影響を与えていると考えられる。

本書では、FormentorのADAS、インフォテイメント、ナビ、音声認識、コネクテッド機能のプラス面、マイナス面を詳細に分析する。

UXベンチマーク評価シリーズ
本レポートシリーズでは、インフォテイメント、ADAS、デジタルキー、VPAなどのHMIのUXや利便性を実車評価する。（モデルによっては全ての評価項目を備えているわけではない。）

2021年度の評価対象車種/システム：

（※ 対象車種は状況により変更となる場合がある）

1. メルセデス・ベンツSクラス
2. CUPRA Formentor　※本レポート
3. テスラモデルS
4. ヒュンダイ IONIQ 5
5. レクサスLS
6. BMW iX/i4
7. キャデラックエスカレード
8. NIO ES8 

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