「米 国 の 新 電 気 通 信 市 場」
(ボイス アンド データ 2000)
日時: | 平成11年11月4日 (木) |
場所: | 日本海運倶楽部 国際会議場(11階) |
講師: | カレント・アナリシス(Current Analysis)社 |
ジョナサン・ハラー (Jonathan Haller) | |
ジラーニ・ゼリビ (Jilani Zeribi) | |
受講料: | 電気通信協会会員 31,500円(消費税込) 非会員 38,850円(消費税込) <受講料には、昼食、資料代が含まれております> |
セミナー内容
プログラム(同時通訳付)
時 間 内 容 9:30〜9:45 ・開会挨拶 9:45〜10:45 ・イントロダクション (9:45- 10:45) 1)市場の状況 (10:45 〜 11:00) ・コーヒーブレイク 11:00〜12:00 ・ネットワーク (11:00 〜 11:30) 2)IPテレフォニー:新たな経済的なモデル (11:30 〜 12:00) 3)企業内のIP:PBXの進化とシステムの統合化への提言 12:00〜13:00 ・昼 食 (13:30 〜 13:30) 4)ベンダーの戦略:Cisco, Nortel, Lucent (13:30 〜 14:15) 5)日本のケースとセッションの要約 (14:15 〜 14:30) ・コーヒーブレイク 14:30〜16:00 ・サービス (14:30 〜 15:00) 6)インターネットコマースとホストの増大 (15:00 〜 15:30) 7)ブロードバンド・サービス (15:30 〜 16:00) 8)無線アクセス:次の大きなブーム (16:00 〜 16:30) 9)日本のケースとセッションの要約 (16:30 〜 17:00) ・質疑応答
[セミナー各セッションの内容]
≪主題≫
2000年における音声とデータ:
規制緩和、技術、競争がどのように通信の融合を左右していくか電気通信分野における規制緩和の進展、技術の飛躍的発展そして通信事業者間の競争の激化が顕著である米国では、ネットワーク、インフラストラクチャーの拡大 及び アプリケーションの充実にともなうユーザー需要の増大化・多様化が、今までに例を見ない勢いで伸展しています。 ネットワークにおける統合や管理、ホスティング・サービスに代表される新しいアプリケーションそして最も注目されている IPサービスの品質保証など、技能や技術に関して斬新さだけでなく精巧性を要求されている現在の市場に於て、強靭で対応の早い企業だけが生き残る事ができるのです。 現在、機器ベンダーや通信事業者は今までのように国の政策や、議会との政治的な関係、或いは従来的市場独占が成功の為のカギであるとは、もはや考えていません。音声網とデータ網の融合化により発生する新しい競争に勝ち抜く事こそが重要であり、これらの企業に高い利益を生み出すものと確信しております。 日本の機器ベンダーや通信事業者はこの世界的な音声・データ通信融合市場における将来動向に対し、大きな役割を担う技術と情報資源を持ちあわせています。 これら融合市場(企業内ネットワークやキャリアーネットワークにおける機器、ソフト、SI市場) においてCisco, Nortel, Bay Networks そして Lucentなどが、世界的に絶大な力を持つ企業に成長しているなかで、無線、伝送、交換器市場で力のある日本の機器ベンダーが限られた成功しか得ていません。 しかしながら、日本の企業にとってチャンスなのは、この通信融合新市場は、今まだ始まったばかりであり今後増々伸展する市場であると言う事です。
世界的なデータ・トラフィックの増大は、音声とデータを同一のネットワーク・インフラへと向かわせています。このセッションでは、新たに拡大しているネットワークの現状、市場機会や現在行われている 数々の試みについて討議します。1) 市場の状況
・ 競合状況: CATV, ISP/ASP/NSP, CLEC, IXC, LEC, サテライト、
公益事業体(電力会社・ガス、石油パイプライン会社)
・音声からデータへの転換 ・融合化 (コンバージェンス) ・キャリアのサービス: VPNs, ASPs 等 ・ヨーロッパやアジアに対する影響 機器ベンダーは激増するネットワーク・トラフィックに追いつくのに必死です。
オペレーターは従来の音声網からデータ通信用のネットワークの再構築に邁進しています。
アクセス公衆網と企業内ネットワークのこれまでの境界線は、パケットスイッチ、フレームリレー、ATM,SONET/SDH, そしてIPなどが融合する事で消えようとしています。
このセッションはネットワークにおいて今日起こっている最も大きな変化について考察します。 すなわち、サービスプロバイダーが、音声やデータ通信に於て品質保証を伴う高度サービスや高速通信アクセスの提供をめざすネットワーク・エッジ(アクセス 及び 講内)に焦点をあてて解説いたします。2)IPテレフォニー:新しい経済的モデル
・ 新旧・見解の相違: Netheads vs. Bellheads ・ さまざまな選択: IP over ATM, IP over SONET/SDH, IP over Lambda ・ IP の 問題点: 安全性、サービスの品質および保証、SLMなど 3)企業内のIP: PBXの進化とシステムの統合化への提言・ LANs とWANsの進化
・ 企業内 IPネットワークにおける技術と論点
・ 製品・サービスのポートフォリオ:企業内 IP技術製品・サービスの重要性4)ベンダーの戦略:Cisco, Nortel, Lucent・ 1999年の上半期における経営戦略変更 ?
・ それぞれの製品戦略と市場戦略の持つ意味は?5)日本の機器ベンダー・通信事業者における事業機会とこのセッションの要約競争によって生み出された新たな市場構造は、通信事業者の従来のビジネスを脅かしています。しかしながら同時に、コストを下げ、柔軟なインフラを構築し、新しい電話や統合的なサービスなどの利点を生かすことのできる通信事業者にとっては、より収益性の高いホスティング・サービスやVPNサービス、そしてネットワーク管理サービスなどの提供が可能になります。このセッションは将来有望な3つの市場、すなわちインターネット・コマ?ス、広帯域通信、無線サービスの展望について解説いたします。6)インターネット・コマース (Internet Commerce) と ホスティングの増大7)ブロードバンド・サービス
・ 時期的展望
・ 市場の将来 : プラットフォーム、アプリケーション、統合化と開発、
ホスティングとサポート
・ 新しいホスティングプロバイダー:Telcos, ISPs, ASPs ・ 次に来るものは ・ 市場:住宅用と事業用8)無線アクセス:次の大きなブーム
・ 技術:xDSL, HFC, MMDS
・ 競争:ケーブル事業者、市内電話事業者、新しい事業者・ 無線インターネット
・ 無線LAN
・ 無線技術
・ 無線市場9)日本の機器ベンダー・通信事業者における事業機会とこのセッションの要約☆質疑応答
・カレント・アナリシス(Current Analysis)社の概要
Current Analysis 社(米国ヴァージニア州スターリング)は、1996年の創業の若い ベンチャー企業であるが、経営陣からアナリストまで約50人の電気通信・IT 分野での豊富な経験を持つ頭脳集団である。 IP・インターネットの台頭と通信業界の激変に歩調を合わせるかのごとく急成長しているコンサルタント・情報提供会社である。コンサルティングの他、Web 経由でIT (インターネット、IP、通信、EC….)分野に於ける企業分析、製品・サービス・技術分析、業界動向分析などを24時間顧客に提供している。 世界中の先進国におけるキャリア、機器メーカー、ソフト関係・SI、シンクタンク、商社等が、その高品質な同社のサービスを利用している。(日本における窓口は、(株)データリソース)音声/データの融合、新しいメディア間の競合と融合、IP・インターネットの浸透、電子商業(Electronic Commerce)の台頭と従来の電気通信の概念を大きく打ち破る21世紀に於けるコンパス(指針)となり得る調査会社の登場である。☆≪講師紹介≫
○ ジョナサン・ハラー (Jonathan Haller)
カレント・アナリシス社の副社長 兼 通信/インターネットサービス部門の部長。
同社のネットワークサービス、無線ネットワークサービス、インターネット ビジネス サービス モジュールの分析責任者。 ハラ?氏はRBOC,競争的市内電話会社(CLEC)、長距離電話会社、移動通信事業者、セルラー事業者、ページング事業者、インターネット事業者などの戦略的・戦術的行動の分析を監修。また、VPN, 音声/データ統合分野の分析でも活躍。
Warton School of University (Pennsylvania州)で Strategic Management and MarketingのMBA取得。メリーランド大学にて会計のBS取得。
○ジラーニ・ゼリビ (Jilani Zeribi)
カレント・アナリシス社のネットワークサービスモジュールの上級アナリスト。激変するテレコム市場の技術・製品・サービス開発などをモニターしている。北米の市内電話会社、長距離事業者 及び 音声/データ統合分野などの分析・研究を担当。
カレント・アナリシス社に参加する前は、 Pyramid Research 社に於て グローバル・データ通信の研究を行っていた。 同社にて、中近東・アフリカの電気通信に関する著作多く有り。
エール大学 (Yale University) から数学と哲学のBSを取得。
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