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Tel3.jpg (9100 バイト)国際電気通信セミナー

「アジアの電気通信市場」

日時: 平成101029日 (木)

場所: 経団連会館 国際会議場 (11階)

講師:ピラミッド・リサーチ (Pyramid Research / EIU)
      ニコル・ベイカー (Nicole Baker)
      ヘクトール・ヘルナンデス(Hector Hernandez)
      アレックス・チョング(Alex Chong)
受講料: 電気通信協会会員 31,500円(消費税込) 非会員 38,500円(消費税込) <受講料には、昼食、資料代が含まれております>


セミナー内容

1. アジアの経済危機と電気通信市場: 

2. 世界のデータ通信動向: 

3. ワイアレスローカルループとアジアにおけるアクセス動向

4. 中国のワイアレスブーム

5. まとめ


1. アジアの経済危機と電気通信市場 - 講演者: Godfrey Chua

このセッションではまずアジアに経済危機をもたらした要因と現在の状    況、及び将来展望に焦点を当てて解説します。次いで、アジアにおける電気通信市場に焦点をあてて、その経済危機が通信の自由化と規制緩和 のスケジュールにどう影響するかを分析し、電気通信事業者が どのよう な 戦略によって主導権を取っていくかを展望します。危機をもたらした要因と現在の状況、及び将来展望に焦点を当てて解説します。次いで、アジアにおける電気通信市場に焦点をあてて、その経済危機が通信の自由化と規制緩和のスケジュールにどう影響するかを分析し、オペレーターがどのような戦略によって主導権を取っていくかを展望します。

 

2. 世界のデータ通信動向 - 講演者: Curtis Price

ネットワーキングの急速な変化によって、各企業は企業全体のネットワーク・ソリューションを実現するためにサービスプロバイダーに対する依存の度合いが高まってきています。サービスプロバイダーの大口顧客に対する影響が大きくなってきている一方で、データ通信の爆発的な成長をサポートするために、そのネットワークのアップグレードが求められてきています。加えて、インターネットやイントラネットが現在のLANを基本としたインフラを延長させてきているのに伴って、広帯域の需要が劇的に高まってきています。データ通信市場が現状のようにダイナミックに動いているということは、電気通信事業者 及び 通信機器メーカーにとって重要なチャンスが横たわっており、同時に取り組むべき課題があるということです。このセッションではデータ通信市場を駆動する要因、技術的な選択、主要な電気通信事業者および機器メーカーの競争関係における位置づけについて焦点を当てます。

 

3. アジアのワイアレスローカルループとアクセス動向 - 講演者: Godfrey Chua  

このセッションは、予測されていたほどに 伸びていない アジアにおけるワイアレスローカルループのインフラ構築ついて試論します。 WLLシステムを設置しようとしている通信事業者の課題、さらに、引き続き技術に影響を与える成長のダイナミクスについて議論します。   いくつかの例外的な国を除いて、アジアでは先端的なアクセス技術は依然として稀にしか見られません。しかしながら、いわゆる「ラストマイル」は電気通信事業者の全体的な戦略の重要な一部になってきています。新しい技術がこの高収益を生む市場に参入しようと検討されているのに対して、成功の如何は設置費用によって決まるとも言えます。 ここではローカルループにおける現在のダイナミクスまた将来の可能性が追求されます。  

1)序論   
2)回線数の伸びの概要     
   ◇ 駆動要因     
   ◇ その他の注目すべき条件     
   ◇ ファイナンス   
3)技術 - ワイアレス     
   ◇ 現状     
   ◇ 駆動要因     
   ◇ その他の注目すべき条件      
4)技術 - その他     
   ◇ 現状     
   ◇ 駆動要因     
   ◇ その他の注目すべき条件   
5)将来のシナリオ     
   ◇ 留意すべき事柄   
6)まとめ  

 

4. 中国のワイアレスブーム - 講演者: Regina Wong

  中国では毎月70万人以上が新たにセルラーに加入し、1998年度中に加入者合計がおよそ2200万になると見込まれています。 これは米国と日本に次ぐ大きな市場です。加入料金が高いということでセルラーサービスに対する中国市場の旺盛な需要が抑制されると言う事はありませんでした。ピラミッド社の予測では中国国内の移動電話の普及率は2002年までには4%に達し、主要な都市では香港の20-30%のレベルに近い普及率になると見込まれています。このセッションは中国におけるワイアレスサービスの需要駆動要因、通信機器メーカーや事業者の競合状況、及び第三世代のスタンダードへの移行問題に焦点を当てています   ◇ 市場の駆動要因   ◇ チャイナテレコムはその優位性を維持できるか   

 

5. まとめ - 講演者: Curtis Price

   この短いセッションでは当日の議論を要約し、各セッションの主要なトピックスを明確化してこれからの見込みについてお話しします。

 


 ピラミッド・リサーチ社(米国、マサチューセッツ州ケンブリッジ)は、1986 年の創業以来、一貫して開発途上国における電気通信分野の調査研究に専念してきたコンサルタント会社である。市場分析、技術動向をはじめ、開発途上国の調査研究に欠かせない人口、政治、経済分析、法制度をふまえての高品質の同社報告書には定評がある。 EIU (エコノミスト)グループに加わった今も、世界中で2,000 を超える顧客(電気通信事業者、通信機器メーカー、シンクタンク、電気通信監督官庁等)が、中国、東南アジア、中南米、旧ソ連地域、東欧、アフリカ等の諸地域における電気通信関係の調査を同社に依頼している。

 

ニコル・ベイカー(Nicole Baker)    

ベーカー女史は世界の新興国における電気通信市場とその競争のダイナミクスについて、ワイアレス技術に焦点を当てて調査、研究しています。 現在、及び将来の市場構造、キャリアーやメーカーの戦略、通信事業の民営化/市場の自由化の進展状況、さらには技術や流通の動向等がテーマとして含まれます。ピラミッド社が出版しているアドバイザリーサービスにも女史は、新興国の市場で起きている出来事や開発状況などについて定期的に論評しています。   「Qualcom社のCDMA戦略」(1997年出版)、「ワイアレス・ローカルループのメーカー戦略」(1997年)、「Diva Communications: Profile of a Small Vendor's Shifting Strategy to Penetrate the Burgeoning WLL Market」(1998年)、「南アフリカの電気通信:ワイアレスローカルループの事例研究」などの第一執筆者であり、さらにはSuperComm '97、ICM ワイアレスローカルループ'97、アフリカテレコム'98では新興国におけるワイアレスローカルループの開発状況についてスピーチを行っています。  ベーカー女史はマーケティングにおける学士号をボストン大学にて得、優秀な成績で同大学を卒業しています。

  

ヘクトール・ヘルナンデス(Hector Hernandez)テレコム・アドバイザリー・サービス調査部長  

ヘルナンデス氏は、テレコム・アドバイザリー・サービスの 北米を担当する調査部長です。 特にアクセス網及びインターネット分野における北米のキャリアー、メーカーの戦略分析が専門。 これまでにも、ピラミッドリサーチ出版の月刊ニューズレター「Telecom & Wireless Latin America」, 「Telecom Development Report」にラテンアメリカや他の新興地域で起きている出来事や開発状況について定期的に論評をしてきました。 更に、氏は1996年に出版された「Telecom Market in South America」レポートの執筆にも加わっています。 新世代の広帯域アクセス技術に関する包括的なレポートである「Broadband Access: Obstacles and Opportunities in the Local Loop 」(1998年)の第一執筆者でもあります。リオデジャネイロで開催されたInternet Society INET 98ではスピーチを行っています。 ヘルナンデス氏はピラミッド社・入社前は、コロンビアの大統領オフィスに所属する公共事業界発に関する大統領諮問グループにあって情報システムアドバイザーを担当していました。氏はミシガン大学の公共政策研究所の公共政策の修士位を得ており、コロンビアのボゴタにあるジャベリアナ大学から工業エンジニアリングにおける理学・学士号を受けています。スペイン語、フランス語に通じています。 から経済学学士号を取得。

  

アレックス・チョング ( Alex Chong )

Based in Singapore, Alex Chong is Research Associate covering telecom developments in Singapore, Malaysia, Thailand and South Korea. As a regular contributor to the monthly publications, Telecoms & Wireless Asia and Telecommunications Development Report, Mr. Chong plans, researches, and writes articles on the events and developments that define the telecommunications industry in emerging markets. He is co-author of Wireless Markets & Strategies in Southeast Asia as well as Telecoms Markets & Strategies in Southeast Asia. Before joining Pyramid, Mr. Chong was working as an Invest Planner at the United Overseas Bank Limited in Singapore. Mr. Chong holds an honors LL.B. from the National University of Singapore. He has also passed Level I of the Chartered Financial Analyst (CFA) examination administered by American Institute of Management Research (AIMR). He speaks fluent Mandarin and Cantonese and is proficient in Malay.

 

より詳細なお問合せはデータリソースまで!   Tel:03-3582-2531 Fax:03-3582-2861

March 25, 1998 webmaster@dri.co.jp