ポーランドのレツィコヴォにある米国の新しい弾道ミサイル防衛サイトが、同盟国の防衛のために運用を開始した。イージス・アショア」と名付けられたこの防衛施設は、より大規模なNATOミサイル・シールドの一部であり、飛行中の弾道ミサイルを探知、追跡、迎撃するよう設計されている。
NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、「これは大西洋横断の安全保障と、増大する弾道ミサイルの脅威から防衛するNATOの能力にとって重要な一歩だ」と述べた。「弾道ミサイルはウクライナや中東での紛争で広く使用されている。防衛同盟として、我々はこの脅威を無視することはできない。ミサイル防衛は、集団防衛というNATOの中核的任務にとって不可欠な要素だ」とストルテンベルグ事務総長は付け加えた。
NATOの弾道ミサイル防衛は、ミサイル攻撃を探知し、レーダーデータを使って迎撃ミサイルを誘導し、敵の攻撃型弾道ミサイルを破壊することを可能にする。ポーランドのミサイル防衛施設は、短距離から中距離の弾道ミサイルを防御することができる。イージス・アショアは、ワシントン・サミットで連合国首脳が宣言したNATOの弾道ミサイル防衛の「強化された運用能力」の重要な構成要素である。
NATO弾道ミサイル防衛の使命は、弾道ミサイルによる増大する脅威からNATOのヨーロッパの住民、領土、軍隊を守ることである。NATOのミサイル・シールドの主要な要素には、ポーランドとルーマニアにある2つの米国のイージス・アショア、スペインのロタにある米国海軍の駆逐艦、チュルキイのクレチクにある早期警戒レーダーがある。イージス・アショアは純粋に防衛的である。ポーランドとルーマニアにある2つの迎撃拠点には、約200人の軍人が常駐している。ルーマニアのデベセルのサイトは2016年から稼働している。
情報源:Market Forecast社
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