世界各国のリアルタイムなデータ・インテリジェンスで皆様をお手伝い

詳細検索

お問合せ

03-3582-2531

電話お問合せもお気軽に

 

ハート・エアロスペースが米国に研究開発拠点を開設、ハイブリッド電気飛行機の新たな開発段階に入る

スウェーデンのハイブリッド電気飛行機メーカー、ハート・エアロスペース社は、米国に新たな研究開発拠点を開設し、重要な節目を迎えたことを発表した。この戦略的な動きは、同社初のリージョナル・ハイブリッド電気飛行機であるES-30の開発において、ハードウェア・テストの新たな段階に入る準備を進めていることに伴うものである。

ロサンゼルスを拠点とする研究開発ハブは、ハートのハイブリッド電気推進システムやその他の主要技術の進歩に焦点を当てる。同社は実物大の航空機デモ機を米国に移設し、そこで新しく革新的なハイブリッド推進システムの概念実証を行うことを目指す。

米国の研究開発ハブを率いるため、ハート・エアロスペースはベンジャミン・ステーブラーを最高技術責任者に任命した。ステーブラー氏は、スペースX社でクルー・ドラゴン・プログラムのハードウェアとソフトウェアのチームを率い、自動化されたバッテリー電気式貨物鉄道車両を開発するパラレル・システムズ社の共同設立者を務めた人物で、ハート・エアロスペースに豊富な経験をもたらしてくれる。彼は、ヨーテボリにある本社の組織と緊密に連携する米国の研究開発ハブのチームを募集する。

ハート・エアロスペースの共同設立者兼CEOであるアンダース・フォルスルンドは、「ロサンゼルスが豊かな革新の歴史を持つことを考えれば、同社の研究開発拠点に選ばれたのは当然のことだと述べた。また同氏は「我々は、独立ハイブリッド推進と呼ぶソリューションに取り組んでおり、来年中に電気飛行の実証を行うことを目指している。私たちは、ハードウェア・テストの新たな段階に入り、エキサイティングな時を迎えています。彼の経験と革新への情熱は、空の旅を脱炭素化し、民主化するというハートの使命を前進させるために必要なものです。」と言った。

北欧発祥のHeart Aerospaceは、世界中で投資を集めているが、その主要市場として北米が浮上している。米国の研究開発拠点は重要なマイルストーンであるが、ハート・エアロスペースは引き続き欧州に本社を置き、2028年に型式証明を取得する予定である。

標準30人乗りのリージョナル・ハイブリッド電気飛行機ES-30は、短距離路線で比類のない持続可能性と効率を実現することを約束する。完全電気ゼロ・エミッション航続距離200km、ハイブリッド航続距離延長400kmのES-30は、排出ガスと運航コストの削減を実現する。

ハート・エアロスペースはすでにES-30を250機受注しており、さらに120機のオプションと購入権を獲得している。また、さらに191機分の購入意向を表明している。

情報源:Market Forecast社

お問合せ:Market Forecastへのお問合せはデータリソース(office@dri.co.jp)までご連絡下さい。

 

ページTOPに戻る