IoT市場調査で世界をリードするBerg Insightは本日、セルラー・ルーターおよびゲートウェイの市場に関する新たな調査結果(世界のセルラールーターとゲートウェイ市場 – 第8版)を発表しました。2023年には、世界全体で630万台以上のセルラー・ルーターおよびゲートウェイが出荷され、その市場価値は合計で約16億米ドルに達しました。年間売上高は前年比で3%の割合で増加しました。
より広範な企業向けネットワーク機器市場の動向を反映し、顧客の在庫水準の高止まりと産業分野の需要の低迷により成長は鈍化しました。在庫水準の調整は2024年まで部分的に続きました。2028年までは、セルラールーターおよびゲートウェイの販売による年間収益は、年平均成長率(CAGR)12%で成長し、予測期間の終了時には28億米ドルに達すると予測されています。
産業および運輸セクターは依然として重要なエンドマーケットですが、セルラー・ルーターおよびゲートウェイに対する需要は現在も変化を続けています。この変化は、分散した支店やその他の遠隔地において信頼性の高い接続性と事業継続性を確保しようとする企業によって推進されています。高速の4G LTE技術と5Gにより、有線ネットワークに代わる現実的な選択肢としてセルラーが注目されるようになり、セルラーSD-WANは企業の間でますます主流の選択肢となっています。
エリクソン(旧社名:クレイドルポイント)は、世界最大のセルラー・ルーター・ベンダーです。 同社はソフトウェア機能に多額の投資を継続しており、現在では、セルラー中心のSD-WANやセキュリティサービスとともに、ルーターやアダプターの包括的なポートフォリオを提供しています。 テルトニカ・ネットワークスは次点であり、ヨーロッパでは圧倒的な存在感を示していますが、国際的な存在感も高まりつつあります。その他、市場で大きなシェアを占めるベンダーには、Cisco、Semtech、Digi International などがあります。 これら5社のベンダーは、セルラールーターおよびゲートウェイの販売で年間合計7億9600万米ドルの収益を上げており、市場シェアは50%に達しています。
その他の重要なベンダーには、北米ではBEC Technologies、Belden、Fortinet、Inseego、Lantronix、MultiTech、アジア太平洋地域ではAdvantech、Four-Faith、Hongdian、InHand Networks、Moxa、Peplink、Robustel、EMEA地域ではEurotech、HMS Networks、RAD、Westermoなどが挙げられます。さらに、さまざまな地域やセグメントで重要な地位を占める多数の中小規模のベンダーが存在します。
情報源:Berg Insight社
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