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ベルク・インサイト社、今後数年で二輪車OEM向けテレマティクス・システムが急速に普及すると予想

IoTアナリスト企業Berg Insightの新しい市場調査報告書(電動二輪車テレマティクス市場)によると、アクティブな二輪車OEMテレマティクスシステムの数は、2023年の1,110万台からCAGR 37.1%で成長し、2028年には5,380万台に達する。本レポートは二輪車、原付、スクーターを含む原動機付二輪車に焦点を当てている。現在、組み込み型テレマティクス・サービスを提供しているのは、大手二輪車OEMの一部のみである。「ほとんどの大手二輪車OEMは、組み込みテレマティクスシステムの導入を検討し始めている。テレマティクス導入の重要な推進力には、緊急時や路上でのアシスタンス・サービス、盗難車追跡ソリューションなどの安全・セキュリティ・サービスが含まれる。電動二輪車の普及が進んでいることも、導入の大きなきっかけとなっている」と、Berg Insightのシニアアナリスト、マーティン・セダークヴィスト(Martin Cederqvist)は述べている。

アフターマーケットのテレマティクス・ソリューションは、すでに何年も前から市場に出回っている。アフターマーケット・テレマティクスの主なユースケースは、盗難車追跡と盗難防止である。OEM組み込み型テレマティクス・ソリューションの普及率は今後数年で高まるだろうが、アフターマーケット・テレマティクス・サービス・プロバイダーにはまだまだチャンスがある。

実際に使用されているアフターマーケットの二輪車テレマティクス・システムの数は、2023年末の1,380万台から年平均成長率14.7%で増加し、2028年には2,740万台に達すると予測されている。「アフターマーケット・テレマティクス・システムの稼動台数は、アジア太平洋地域が最も多く、次いでアフリカ、中東、中南米などのRoW地域が続く」とCederqvist氏は述べた。

この業界が初期段階にあるとはいえ、現在、コネクテッド・サービスを提供している二輪車OEMもある。 例えば、欧州のBMW Motorrad、米国のLiveWire、Zero Motorcycles、インドのHero MotoCorp、TVS Motor、Bajaj Auto(Chetak)、Royal Enfield、中国のYadea、NIU Technologies、Segway-Ninebot、Sunraなどだ。「BMW Motorrad はテレマティクスの導入においてパイオニアである。同社は2017年から欧州で緊急通報テレマティクス・サービスを提供している。緊急通報テレマティクス・サービスは2023年に北米のBMW Motorrad車にも拡大されました」とセダークヴィスト氏は続けた。

二輪車のアフターマーケット・テレマティクス市場には、さまざまな企業が参入している。さまざまな車種に数十万台のテレマティクス・デバイスを設置している大手企業もある。また、二輪車向けテレマティクス・ソリューションのみに特化した専門企業もある。多くのテレマティクス・サービス・プロバイダーは、OEM とアフターマー ケット・セグメントの両方にソリューションを提供している。

二輪車テレマティクス・サービス・プロバイダーの例としては、欧州のMapit IoTとScorpion Automotive、北米のSVR TrackingとFind it Now、南米のCarsystemとLojack Argentina(Strix)、インドのAjjas、Fleettrack、iTriangle Infotech、Onelap Telematics、Trak N Tell、中国のWanWayTech、南アフリカのTracker Connectなどがある。また、二輪車用のハードウェア・テレマティクス・デバイスを提供する企業もある。これらの企業は、アフターマーケット、OEM、またはその両方のセグメントに焦点を当てている。例えば、Actia、ERM Advanced Telematics、Jimi (Concox)、Panasonic、Positioning Universal、Queclink Wireless Solutions、Teltonika、Tramigoなどである。

情報源:Berg Insight社

お問合せ:Berg Insightに関するお問合せはデータリソース(office@dri.co.jp)までご連絡下さい。

 

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