Power2Driveの出展企業は、最新のスマートEV充電技術を紹介したが、充電ハードウェアのコモディティ化が進むにつれ、焦点はソフトウェア製品に移っているようだ。多くの中国企業がEV充電分野で提供できるものを披露し、今後さらに激しい競争が予想される。スマート充電ソリューションは差別化を図る手段であり、展示ではしばしば提供価値の中心的な部分として紹介された。EVの急速充電を可能にするために設置場所のエネルギー容量をアップグレードするのは、費用も時間もかかる。例えば、静的・動的負荷分散、負荷共有、需要応答ソリューションなどのスマート充電ソリューションにより、顧客は設置・運用コストを抑えながら、設置場所ですでに利用可能なエネルギーを最大限に活用することができる。
多くの市場で高出力の公共充電への注目が高まる一方、適切な送電網への接続には数カ月から数年かかることもある。このような問題にはさまざまな角度からアプローチすることができる。前もって計画を立てるのはもちろんだが、最近人気を集めているのは、現地でエネルギー生産を行うか、エネルギー貯蔵ソリューションで補完することで、限られた時間内にグリッドから供給されるエネルギー以上のエネルギーを使用できるようにすることだ。充電サイトに太陽電池を追加することも、エネルギー貯蔵ソリューションと組み合わせることができる。バッテリーを利用した高出力充電ソリューションは、通常の高出力充電ステーションよりもかなり高価だが、設置やグリッド接続への投資は少なくて済む。
執筆者: CASPAR JANSSON(Berg Insight社)
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