IoTアナリスト企業Berg Insightの新しい調査報告書(北米のスマートメーター – 第6版)によると、北米におけるスマート電力メーターの普及率は2023年に80%に達することが明らかになった。全体として、スマート電力メーターの設置台数は2023年から2029年にかけて年平均成長率3.8%で増加し、予測期間終了時には合計1億8290万台に達する。今後6年間で、米国におけるスマートメーターの普及率は94%まで上昇し、より先進的なカナダ市場では96%に達するだろう。
「第一世代のスマートメーターの出荷台数は、年間出荷台数に占める割合がますます小さくなっていくだろう。今後2年間で、AEP、PSEG、Xcel Energy、First Energy、PPL、Dominion Energy、National Grid、Ameren、Avangrid、Exelon、AESといった電力会社による第一世代プロジェクトは、第一世代スマート電力メーターの年間出荷台数500万台から700万台に貢献するだろう。一方、第2世代スマートメーターの導入は、スマートメーターの年間出荷台数に占める割合が増加しており、予測期間終了時には年間出荷台数の80%以上を占めると予測されています」と、Berg InsightのIoTアナリスト、マティアス・カールソンは述べている。調査によると、北米におけるスマート電力メーターの年間出荷台数は、2024年に1,850万台でピークを迎え、徐々に減少して2029年には1,490万台になるという。
スマートメーターの交換プロジェクトの増加とともに、北米市場におけるスマートメーター技術の開発は最近、スマートメーター以外の新たな需要に重点を移している。公益事業者は現在、既存のネットワークキャノピーを活用して、より広範なスマートシティ・アプリケーションを実現しようとしている。また、急速に増加する電気自動車や分散型エネルギー資源をグリッド・インフラに統合する方法にも取り組んでいる。
「大手ベンダーは現在、第2世代スマートメーター技術の最も魅力的なユースケースを開発し、市場に投入するための競争にさらされています。強化されたコンピューティング能力、エッジ分析、新たな利点と制御を提供する、より頻繁な検針に加え、ユーティリティ企業は、さまざまなアプリケーションを統合ソリューションにまとめることをますます求めています」とカールソン氏は締めくくった。
情報源:Berg Insight社
お問合せ:Berg Insightに関するお問合せはデータリソース(office@dri.co.jp)までご連絡下さい。