ジュニパーネットワークスとファーウェイ、WLAN市場の縮小をかわす

通信、セキュリティ、ネットワーク、データセンター業界に関する市場情報の信頼できる情報源であるDell’Oro Groupが最近発表したレポートによると、2023年は無線LAN（WLAN）ベンダーにとってジェットコースターのような年となった。 上半期の売上高は増加したが、2023年第4四半期には急激に減少した。 年末の調整にもかかわらず、WLANの年間収益は過去最高の100億ドルに達した。

Dell’Oro Group のリサーチディレクター、Siân Morgan 氏は、「2023 年第 4 四半期、企業やディストリビューターは WLAN の在庫で溢れ、消化期間、つまり過去数四半期に出荷された機器が展開される間の購買休止に寄与した。 世界中のすべてのマクロ地域で、WLAN の売上が縮小した。」と述べている。

さらに「この低迷は2024年まで続くと予測している。新規出荷の販売だけに頼るのではなく、既存顧客からの継続的な収益を生み出しているベンダーは、この不況下でも良い結果を出すと予想される。 ジュニパーネットワークスは、第4四半期のWLAN市場では異例な存在であり、厳しい市場環境にもかかわらず、前年同期比、前四半期比ともに成長した。 また、ファーウェイは世界のいくつかのマクロ地域でWLAN売上が前年同期比で増加した」とモーガン氏は続けた。

2023 年第 4 四半期無線 LAN 四半期報告書のその他のハイライト：

・平均価格は2年以上ぶりに前年同期比で下落した。ただし、コントローラーとライセンスの価格は大幅に上昇した。
・2023 年第 4 四半期の屋内 Wi-Fi 6E AP の販売による収益の割合は、2023 年第 3 四半期と比較して横ばいであった。Wi-Fi 7は、前四半期比で増収となった唯一の技術世代である。
・すべての地域でWLANの売上が前年同期比で減少したが、中国向け売上はマクロ地域の中で最も減少　　が少なかった。
・パブリッククラウドマネージドWLANの売上は2四半期連続で前年同期比減少した。

レポートについて
Dell’Oro Group のワイヤレス LAN 四半期レポートは、企業向け屋外および屋内市場、ワイヤレス LAN コントローラおよびライセンスについて、以下のワイヤレス規格別に、メーカーの売上高、平均販売価格、出荷台数を含む表で完全かつ詳細にカバーしています： 802.11be（Wi-Fi 7）、802.11ax（Wi-Fi 6および6E [6 GHz]）、802.11ac（Wi-Fi 5）Wave 1 vs. Wave 2、802.11n、および過去のIEEE 802.11規格。エンタープライズ市場は、パブリッククラウド対構内およびプライベートクラウドの展開、地域別、および10の業種別市場別に描かれています。 本レポートのご購入は、officr@dri.co.jp まで電子メールでお問い合わせください。

Dell’Oro Groupについて
Dell’Oro Group は、電気通信、セキュリティ、企業ネットワーク、データセンター・インフラ市場の戦略的競合分析を専門とする市場調査会社です。 当社は、事実に基づいた重要なビジネス上の意思決定を促進するため、詳細な定量データと定性分析を提供しています。