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2022年版 医療MaaSサービスの現状と将来展望


レポート概要 近年、医療・ヘルスケア分野において従来とは異なる方法で車両が活用される事例が増えています。それら取組みは「医療MaaS」と呼ばれ、車内からオンライン診療を行ったり、デマンドタク... もっと見る

 

 

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シード・プランニング
2022年7月15日 ¥198,000 (税込)
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335 日本語

※税別価格:冊子体・電子版ともに180,000円 /セット(冊子体+電子版)210,000円 /PDFコーポレート版450,000円。 ※※電子版はCD-ROMかダウンロード、いずれかをお選び頂けます。


 

サマリー

レポート概要

近年、医療・ヘルスケア分野において従来とは異なる方法で車両が活用される事例が増えています。それら取組みは「医療MaaS」と呼ばれ、車内からオンライン診療を行ったり、デマンドタクシーで患者の通院サポートを行ったりと、様々な形式があります。

医療MaaSは日本発の最新トレンドです。2019年4月にフィリップス・ジャパンが「ヘルスケアモビリティ構想」を発表し、同年長野県伊那市で日本初の実証実験が行われました。以降、浜松市、つくば市、青森市など多数のエリアで事業や実証実験が行われています。政府もこれら動向を後押ししており、2022年6月には日経新聞にてデジタル田園都市国家構想で茨城県境町が行う医療MaaS事業が補助対象になったことが報じられました。

救急車や移動検診車など、従来車両は医療に活用されるものでした。しかし、医療MaaSの特徴はオンライン診療や地図情報、AIなど最新のテクノロジーが活用されている点です。新たな事業機会を取り込むため、トヨタ自動車、ソフトバンク、フィリップス、MRT、NTTドコモ、KDDI、東京海上日動火災保険など、医療MaaSサービスに参画する企業は枚挙にいとまがありません。

本書制作にあたって、企業(トヨタ自動車、フィリップス・ジャパン、東京海上日動火災保険 等)、自治体(つくば市、宿毛市 等)、病院(青森市立浪岡病院、大井田病院)を含めた10の組織に加え、山間地域で訪問診療、往診を行っている5名の医師へヒアリング調査を行いました。これらヒアリング結果に国土交通省、経済産業省などの公開資料を活用し、医療MaaSサービスのビジネスモデル分析を実施。同サービスが注目される背景や課題、将来展望、市場規模をまとめました。

ぜひ、メディカル領域、MaaS領域に関心を持つ皆様に役立てて頂ければ幸いです。

 



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目次

目次(概要)

第一章 医療MaaSとは何か
 1-1 医療・ヘルスケアに活用される車両
 1-2 MaaS(Mobility as a Service)とは
 1-3 医療MaaSとは
  1-3-1 医療MaaSの3分類
  1-3-2 MaaSと医療MaaS
 1-4 医療MaaSのはじまり

第二章 取組み事例
 2-1 長野県伊那市 モバイルクリニック事業
 2-2静岡県浜松市 春野医療MaaSプロジェクト
 2-3 高知県宿毛市「SUKUMOオンライン医療実証事業」
 2-4株式会社MRT「オンデマンド医療MaaS」の実証実験
 2-5新上五島町・トヨタ SmartGOTO実証実験
 2-6 医療法人慈恵会公平病院 モバイルクリニック事業
 2-7青森市立浪岡病院 あおもりヘルステックセンター
 2-8茨城県つくば市 「つくば医療MaaS」実証実験
 2-9 東京海上日動火災保険株式会社 医療MaaS(通院サポートプログラム)実証実験
 2-10 その他の取組み
  2-10-1 湘南ヘルスイノベーションパーク「ヘルスケアMaaS」
  2-10-2 エムダブルエス日高「福祉・介護型MaaS」
  2-10-3 テックファームホールディングス「医療MaaSの概念実証」
  2-10-4 アイネット「ヘルスケアMaaS実証実験」
  2-10-5 産業技術総合研究所「オンライン診療機能を搭載したバス型検診車」
  2-10-6 NTTドコモ「エクモカー」

第三章 MaaSの政策動向
 3-1 行政によるMaaS推進の動き
  3-1-1 内閣官房「未来投資戦略 2018」
  3-1-2 国土交通省「都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会」
  3-1-3 国土交通省「MaaS 関連データの連携に関するガイドライン」
  3-1-4 経済産業省「IoTやAIが可能とする新しいモビリティサービスに関する研究会」
 3-2 支援事業
  3-2-1 経済産業省・国土交通省「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業」
  3-2-2 経済産業省「地域や業種をまたがるモビリティデータ利活用推進事業」
  3-2-3 国土交通省「日本版MaaS推進・支援事業」
  3-2-4 国土交通省「新モビリティサービス推進事業に係る公募について」
 3-3 関連団体
  3-3-1 スマートモビリティチャレンジ推進協議会
  3-3-2 MONETコンソーシアム
  3-3-3 一般社団法人JCoMaaS
  3-3-4 一般社団法人SDGsデジタル社会推進機構
  3-3-5 MaaS社会実装推進フォーラム
 3-4 関連法規

第四章 ビジネスモデル分析・市場規模
 4-1 医療MaaSが注目される背景
  4-1-1 高齢化・過疎化の進行
  4-1-2 消費者の消費性向と自動車に対する意識の変化
  4-1-3 関連テクノロジーの進歩
 4-2 医療MaaSの課題
  4-2-1 ビジネスモデルの確立
  4-2-2 診療報酬制度
  4-2-3 デジタルデバイド
  4-2-4 認知度、理解度
 4-3 ビジネスモデルについての考察
  4-3-1 ターゲットユーザー
  4-3-2 エリア特性
  4-3-3 ステークホルダー
  4-3-4 ビジネスモデルの現状
  4-3-5 ビジネス化のカギ
 4-4 市場規模
  4-4-1 市場の将来展望
  4-4-2 医療MaaSサービスの市場規模
  4-4-3 市場規模の算出方法

第五章 調査個票
 5-1 遠隔聴診器
 5-2 配車システム
 5-3 オンライン診療プラットフォーム企業
 5-4 遠隔健康医療相談サービス事業者

第六章 参考情報
 6-1 ドクターヒアリング個票

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プレスリリース

2022.07.20
2022年版 医療MaaSサービスの現状と将来展望

<本書のポイント>
医療MaaSとは「医療・ヘルスケア」×「移動」の新しいサービスを指す造語。
◆ 自治体などの取り組み事例がわかります
◆ 政策動向がわかります
◆ 市場規模予測を掲載しました→2035年には167億円になると予測
◆ 参入企業の動向がわかります

本書のポイント、掲載内容、掲載例、調査概要は以下の通りです。

本書のポイント
◆ 市場規模予測 → 2035年には167億円になると予測した

医療MaaSの取り組みは大別して以下の3つに分類できる。

① DtoPwithN(Doctor to Patient with Nurse)オンライン診療型
血圧計や体温計、AEDなどが搭載された専用車両で看護師、保健師などが患者宅を訪問し、社内からオンライン診療を行う形式。看護師が患者の補助についた状態で行うオンライン診療は「DtoPwithN型」と呼ばれる。

② ヘルスチェック型
近隣の生活県内様々な場所に車両で訪問し、社内でヘルスチェックを実施する形式。

③ オンデマンド配車型
AIデマンドタクシー等を用いて通院を効率化する形式。通院に負担がかかる患者に対して、病院を目的地とするMaaSアプリを提供することで、負担を軽減する。特定の病院を目的地として登録することが多いが、中には介護施設を目的地とする種類(ヘルスケアMaaSと呼ぶ)もある。


高齢化・過疎化の進行や、消費者意識の変化、テクノロジーの進化などの要因から、医療に関連する車両がより高度な機能を搭載していく事例は増加を続けて、2035 年時点で「① DtoPwithN オンライン診療型」は約123 億円、「② ヘルスチェック型」は約13 億円、「③ オンデマンド配車型」は約30 億円まで伸長。医療MaaSサービス全体では2035 年時点で約167 億円まで市場が拡大すると予測した。

 

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