サマリー

本書の特徴

大学における科学研究は革新的な新技術の源泉の一つです。
近年では、自社だけでなく他社や大学、地方自治体など異業種・異分野が持つ技術やアイディアを組み合わせて、新たな価値を創造するオープン・イノベーションの促進が叫ばれています。その一つが大学特許の活用です。

「大学特許シリーズ」は、大学発明の重要性に着目し、大学の知を社会に還元し、大学発明の利活用を促進することを目的としています。

本書は、大学と企業の懸け橋となるための情報ツールです。
大学発明を利用したい人が、関心のある技術領域別に、大学発明を探すことを想定し、大学発明を探しやすくするために工夫をしています。

• 掲載している大学特許

2019年9月1日～2020年8月31日の間に発行された、
国内公開・公表・先行再公表特許であって、出願人名に「学校法人」「国立大学法人」「公立大学法人」のいずれかを含む特許情報6,052件を掲載しています。

• 技術領域別に大学発明を探す

国際特許分類（IPC）を、わかりやすい技術用語に置き換えてあります。
関心のある技術領域での大学発明の検索を探しやすくしてあります。

• 大学特許と企業との連携有無が分かる

大学単願か企業共願か、企業との連携の有無が一目で分かるよう、「出願者」の項目を「大学」と「共同出願人(企業)」の項目に分けて掲載しています。

• 発明者の所属する大学の紐づけ

各発明者の所属先を明記し、「発明者(大学)」の項目を掲載しています。
大学研究者がどこの大学に所属しているかがわかり、コンタクトを取りやすくなります。

日本および世界には、高齢化問題や地球環境問題、資源エネルギー問題のように、科学技術による解決が期待される社会課題が数多くあります。企業は高度な科学技術を問題解決に活用するために大学と共同し、大学は企業におけるニーズを学んでさらなる研究を目指すような、双方向的な関係へと進化することを願い、本書を発刊します。

産学連携や共同研究の相手探しに、「大学特許2021」をご活用ください。

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目次

〔掲載内容〕

Ⅰ．本書に掲載している大学特許
「本書の特徴」
「期間・抽出条件」
「技術領域」
「大学名と出願人名の表記」
「索引について」
「付属CD-ROMについて」

Ⅱ．大学特許の動向
「大学の出願件数ランキング（全大学）」
「大学の出願件数ランキング（国公立大学）」
「大学の出願件数ランキング（私立大学）」
「大学による特許出願の多い技術領域」
「特許出願の多い技術領域における大学の内訳」
医療／測定／酵素学・遺伝学／電気素子／有機化学／有機高分子化合物／
物理・化学的装置／電気通信／無機化学／農林水産／電力発電・電力変換／
光学／電気的デジタルデータ処理／染料・天然樹脂・接着剤
「国際出願の多い大学　出願企業ランキング」
「産学連携を重視する企業ランキング」
「産学連携を重視する大学と企業の組合せ」
「大学所属の発明者ランキング　トップ100」
「産学連携をしている大学発明者ランキング　トップ50」

Ⅲ．大学特許抄録（技術領域別）
「大学別特許抄録の掲載項目」
「大学別特許抄録の掲載順」
生活関連（Aセクション）
処理プロセス・車両・運輸（Bセクション）
化学・冶金（Cセクション）
繊維・紙（Dセクション）
建築・土木（Eセクション）
機械・加熱・冷却・照明（Fセクション）
物理・計算（Gセクション）
電気（Hセクション）

索引（大学発明者）

付属CD-ROM
技術領域（IPCクラスを技術用語置き換え）別に大学出願件数順特許情報を掲載（Excel）。Excelでは企業発明者の所属先など、書籍には掲載していない項目も収録しています。

〔主な掲載大学〕
東京大学、東北大学、大阪大学、京都大学、名古屋大学、東京工業大学、
九州大学、北海道大学、慶應義塾、広島大学、筑波大学、千葉大学、信州大学、
横浜国立大学、東京理科大学、名古屋工業大学、早稲田大学、大阪府立大学、
東京農工大学、金沢大学、関西大学、電気通信大学、岡山大学、山口大学、
山形大学、熊本大学、岐阜大学、鹿児島大学、東京都立大学、神戸大学、
山梨大学、立命館、近畿大学、大阪市立大学、同志社、東京医科歯科大学、
豊橋技術科学大学、日本大学、静岡大学、九州工業大学、鳥取大学、
長岡技術科学大学、京都工芸繊維大学、福井大学、芝浦工業大学
奈良先端科学技術大学院大学、名城大学、弘前大学、徳島大学、神奈川大学、ほか