Lucid Air - UXベンチマーク評価（Lucid Air - In-car HMI UX Evaluation & Benchmarking)

SBDの発行する「UXベンチマーク評価」レポートシリーズはインフォテイメント、ADAS、デジタルキー、VPAなどのHMIのUXや利便性を実車評価しています。このレポートではLucid Airを対象に評価しています。

車両への採用技術が増加する中、搭載システムをユーザーがどのように評価しているかを理解しておくことが非常に重要です。車内UX（ユーザーエクスペリエンス）はブランドの差別化において重要な要素であるだけでなく、長期的な顧客ロイヤルティの確立にも影響を及ぼします。

SBD AutomotiveのUX（ユーザーエクスペリエンス）専門チームでは、Lucid AirのHMI UX評価を実施しました。新規参入OEMにとっては、既存OEMとの差別化を図ることが非常に重要です。Lucidの初の試みにおける取り組みと実装品質は、大手OEMと比べてもほとんど遜色ないように見受けられます。そのブランド言語と現代的なスタイルは、具体的に確立されたブランドイメージが（まだ）ないOEMのものとしては、非常に説得力があります。

ただし、そのユーザーエクスペリエンスを掘り下げていくと、特にソフトウェアの性能や安定性（あるいは欠如）に関連する側面から、様々な課題も見られました。

Lucid Air - UXベンチマーク評価
（Lucid Air - In-car HMI UX Evaluation & Benchmarking)

• レポート番号：635(22a)
• 対象市場：グローバル
• レポート発行頻度：年間6車種（シリーズ合計）
• レポート形態：PDF+Power Point
• ページ数：170+

ソフトウェアバグによりシステムの機能性と魅力が損なわれている

今回SBDの評価テストにより見つかったUXに関連する課題には、システムの応答性やソフトウェアの安定性（応答の遅延やバグ、不具合、機能の一時的な使用不可など）、人的要因（ハードウェアの配置やUI デザインなどによる）、機能性の欠如などがあった。

同社が新規参入企業であるということを、こうした課題の免罪符にすることはできない。その価格設定からも、ユーザーは当該システムに非常に多くのことを期待すると考えられ、当該車載HMIが多数の課題を克服しなければ、現在市場投入されているものと真に競えるレベルと見なされることはないであろう。

Lucid Air Dream Editionは、自動車市場における興味深い新規参入者という印象を受ける一方で、UXの面では解決すべき顕著な課題が多数あると言える。
 

UXベンチマーク評価シリーズ
レポート番号: 635
本レポートシリーズでは、インフォテイメント、ADAS、デジタルキー、VPAなどのHMIのUXや利便性を実車評価する。

2022年度の評価対象車種/システム：

（※ 対象車種は状況により変更となる場合がある）

1. Lucid Air（本書）
2. Rivian R1T
3. Renault Megane E-Tech
4. Xpeng P5
5. GMC Hummer EV
6. Toyota bZ4X

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