今年のCOMDEX 秋 は多数のBluetooth対応製品を揃えて開催され、昨年のCOMDEX、あるいはコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)よりも見応えのある展示が多数あった。今年、Bluetoothのパビリオンは、MicrosoftとSonyのブースが設置されたメインセクションの隣という絶好の場所に陣取った。
特筆すべき点として、今年の展示は見やすさに配慮しており、より多数のBluetooth対応製品とアクセサリ、さらに多数の製品を使って興味深いデモが行われた。今回のデモには、新しいソフトウェアユーザーインターフェイスアプリケーションのほか、各種のBluetooth対応デバイスを使用したデモも含まれていた。また一部のデモは、1月に開催されるCESショーで発表される予定の「新登場のアトラクション」の予告編として上演された。
例年との違いは、これらのデモの多くが、過去にないほど多数のOEMブースで行われたことである。これは当然ともいえる。Bluetoothを通じて利用可能になる付加機能、さらにどの企業がBluetooth対応製品を提供する予定なのかを一般の人にもっと知ってもらえるように、おなじみの企業に展示してもらう必要があったのは当然のことである。
キャリア側から見ると、無線プロバイダがBluetoothに関心を示しており、Bluetoothアクセスポイントとネットワークの潜在的な展開計画を評価していることを表明している。これらの評価の中には、ビリング、他のソフトウェア、そしてBluetoothインフラストラクチャとの統合、その他の関連する問題が含まれている。少なくとも米国で、こうしたキャリアによる展開が真っ先に行われることは期待しないほうがいいが、すべてが順調に進めば、2003年には小規模な試験的運用が実現するだろう。日本、韓国、欧州は、キャリア展開と企業によるBluetoothアクセスポイント展開計画に関して時代をリードしている。
" サンフランシスコで行われるBluetooth Developers Conferenceは、Bluetoothを目指す業界の次なる方向性を示すものであり、その流れはさらにCESへとつながっていく。CESでは、いくつかのBluetooth製品を「体感」することが期待できそうだ。(米国カーナーズインスタットグループ社 コンバージェンスマーケット&テクノロジーズ Joyce Putcher氏)