テレビ番組に関するソーシャルネットワークへの投稿の不自然な部分は、画像を使えないことである。書いていることの殆どは見たことに関してであり、画像無しでそれを伝える必要がある。ビデオ・クリップは著作権上の問題があり、また、投稿が必要以上に長く(重く)なる。静止画では、これら問題は少なく、現在、2つのセカンドスクリーン・アプリがこの機能を提供している。
1つは、Yahoo!のIntoNowである。IntoNowは、スマートフォン、タブレット向けのアプリで、番組の音声から番組を自動認識する事が出来る。その「Capit」機能を使うと、認識された番組の連続した静止画像を表示する事が出来、コメントを加えたい画像を選び、その画像の上下にコメントを加え、共有する事が出来る。
静止画像は、Yahoo!が放送されている番組からリアルタイムでキャプチャーしており、IntoNowに表示される。Capitは、放送中の番組だけに対応をしており、DVRに録画した番組等の静止画を得る事は出来ない。また、静止画が表示されるのは、IntoNowが認識している番組だけであり、見ていない番組の静止画を得る事も出来ない。しかし、IntoNowの番組認識の機能は録画された番組、あるいはNetflix、DVD等で提供されている番組にも対応する。Shazamの様に音楽の認識も可能であり、番組で使われている音楽が何であるかを知る事も出来る。
もう1つのアプリは、MisoのQuipsである。セカンドスクリーン・アプリのMisoは、SlideShowsと呼ばれる機能を提供し、TV番組の静止画を組み合わせたスライドショーを作る機能を提供した。しかし、これは利用者の手間がかかり利用はされなかった。Quipsは、言わばSlideshowsのスライド版で、1つの静止画を投稿に加える事が出来る。QuipsはIntoNowの様に見ている番組を認識しない。利用者は、話題にしたい番組を指定する必要があり、指定するとその番組からの静止画が表示され、その中からコメントを加えたい画像を選ぶ。
Quipsは500以上の番組からの静止画を集めているが、リアルタイムでのアクセスをする事は出来ない。静止画へのアクセスが可能になるのは、番組が終わってから数時間後になるので、IntoNowの様に番組を見ながら、静止画を使った投稿をする事は出来ない。また、CapitはIntoNowの1機能であるが、Quipsは、スタンドアロンのアプリケーションで、チェックイン・アプリのMisoの一部ではない。
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